危険なCTを受けさせた私は母親失格なの?

検査の不利益は小さく、ご心配には及びません。

子供が遊具から落ちてしまって検査を受けたけど、何でもなかったって。
症状もよくなってきたし、心配して損したわ。

何でもなかったのなら、よかったんじゃないの。
あの状態でひっくり返るとは思わなかった。
子供事故予防は国立保健医療科学院のサイトもご覧ください。
安全チェックテストもあるけど、このサイトとは違って真面目な雰囲気だなあ。

でも、CTって放射線を使うんでしょう。
余計な放射線を浴びさせてしまったわ。
放射線をあびるとがんになるんでしょ。がんになったら、どうしよう。
この子をがんにさせるなんて母親失格だわ。

まぁまぁ。
母親失格ということはないな。
何でもなかったってことも検査を受けたわかったことで検査の利益と考えられる。
検査は必要があって行ったのじゃ。
もちろん、検査には不利益もあるが、総合的に考えると意味があるから行うんじゃ。

でも、こんな小さいのに放射線あびちゃったのだし、これから必要があって検査受ける時に、この検査がひかかって受けられないんじゃ心配だわ。

そうじゃな。
通常のCTで受ける線量は大きくても10 mSv程度だから、大きく見積もっても自然放射線の5年分じゃ。
リスクはあるが、赤ちゃんに行った場合でも寿命短縮影響は1週間程度に過ぎん。
ラドンによる肺がんのリスク推定じゃと、15年前以前、25年前の曝露によるリスクは少し割り引くモデルが使われていることがあるが、それを考慮せんでも、将来受けるべき検査が受けられなくなると言うことはない。線量限度と比較するのは意味がないんじゃ。
もっともラドンのリスクはたまに温泉に行くくらいじゃと極めて小さいが。

放射能泉(含放射能-ラドン泉)は私は大好きだから、リスクなんて気にしないわ。むしろリスクがマイナスになるはずって信じている。
でも、これから検診システムが充実してお年寄りにもCT検診が導入されても、積算線量基準のためにこの子が受けられなかったらどうしよう。

年を取るとリスク係数は小さくなるので、その時になって受ける検査のリスクは小さいんじゃ。
わしだと、ちょっとぐらい多めの線量でも、どうでもよいのじゃが、調節してくれる医療機関の方が気持ちの上ではよいな。
わしも気分はだけは若いから。

まぁ、レント博士ったら。

IVRの時は、皮膚にあたった線量が大きいと、放射線皮膚炎になってしまうから、違う病院に転院する場合には、これまでの手技での皮膚の線量分布を紹介状に付けているよ。

将来検査を受けるかどうかというのは、その時に、検査を受けた場合と受けない場合で、メリット・デメリットを比較するのじゃ。
だから、そもそも、これまでどれだけ検査をしたかは関係ないんじゃ。
その前提は毎回の検査の利益は不利益よりも大きいということじゃ。
もっとも、一連の検査を繰り返すようながん検診のプログラムの場合は、全体で考えることになっておる。

薬でも何でもよいことと悪いことがあるから、しっかり比べないといけないのね。

本当は何でもしっかりと考えるのがよいかもしれないけど。
人間が考えることができる時間には限界がある。
幸いほとんどの放射線検査での放射線のリスクは比較的小さいから、放射線のリスクはだいたいの比較でよいと思う。

記事作成日:2010/02/05 最終更新日: 2015/08/12